本プログラムは、ノーコードツールを活用して、CRUD(登録・参照・更新・削除)を中心とした自社で使えるオリジナルの業務改善アプリ開発を支援します。では、CRUD機能とはどのような機能でしょうか?また、業務改善アプリとはどのようなものでしょうか?また、どんなアプリを開発することができるのでしょうか?
この記事では、ノーコードツールで開発できるCRUD機能中心の業務改善アプリについてご紹介します。

業務改善アプリとは

業務改善アプリとは、日常業務を効率化するためのシステムのことです。
例えば次のようなものがあります。

  • 設備点検管理アプリ
  • 日報管理アプリ
  • 問い合わせ管理アプリ
  • 備品貸出管理アプリ
  • 在庫管理アプリ
  • 顧客管理アプリ

これらは大規模な基幹システムとは異なり、現場の担当者が抱える身近な課題を解決するために作られます。

アプリ開発は意外とシンプル⁉アプリは「CRUD」でできている!

「アプリ開発」と聞くと難しく感じますが、業務改善アプリの多くは非常にシンプルな構造です。
その基本が「CRUD(クラッド)」です。CRUDとは次の4つの頭文字をとった言葉です。

要素内容
Create登録する
Read参照する
Update更新する
Delete削除する

例えば設備点検アプリの場合では、各機能とCRUDの要素が以下のようにつながっています。

  • 点検結果を登録する(Create)
  • 過去の記録を確認する(Read)
  • 入力内容を修正する(Update)
  • 不要なデータを削除する(Delete)

本プログラムでは、外部システム連携やRPAといった高度な機能は、原則として支援対象外としています。その理由は、単に難しいからではありません。

限られた支援期間の中で「企画 → 開発 → テスト・改修 → 運用」という一連のサイクルを自分たちの力で回し切る体験が支援終了後も自社でアプリを育て続ける「自走化」の土台となるからです。まずはCRUDという基本を確実に使いこなすことが、ノーコードツールを活用したDXへの最短ルートです。

CRUDで実現できる業務改善

このように、CRUDだけでもさまざまな業務をアプリ化できます。シンプルな仕組みでも、業務は大きく改善することができます。
どのような改善効果があるのかを見てみましょう。

昨年度の受講者はどんなアプリを作っていたの?

昨年度に本プログラムを受講者も、CRUD中心の下記のようなアプリを開発して業務改善に成功しています。

時間計測アプリ

(Create/Read)

時間をリアルタイムに登録して参照できる仕組みを構築し、Excelへの手入力作業を月32時間削減!

不良記録アプリ

(Create/Read/Update)

不良が発生した際に情報を登録し、いつでも参照可能。ペーパーレス化で転記集計時間を50%削減!

備品管理アプリ

(Read/Update)

事前に登録した在庫を参照し、数量の増減を更新する仕組みで既存ツールを置き換え、年間24万円削減!

最初のアプリは「小さな業務」から取り組もう!

ノーコードツールで業務改善を成功させるポイントは、最初から規模の大きな業務を選択したり、大人数が利用するようなシステムを作らないことです。

ノーコードツールを使いこなせるようになるまでは、学習とアプリ開発を並行して取り組むことになります。初めから大規模なアプリを開発しようとすると、関係者が増えることで開発以外の調整や意見交換に時間がかかったり、アプリが複雑になったり、開発できなくなってしまうことがあります。

アプリは少しずつアップデートして、機能を追加していくものです。最初は以下のような観点で、シンプルな業務を対象にアプリ化することをおすすめします。

  • アプリを利用する人数は1人~5人程度か
     ⇒アプリを自分たちで作り、運用して、改善し続けるサイクル(自走化)を最短で実現できる体制にする
  • 開発したアプリは単一部門で利用するものか
     ⇒部門が複数にまたがると、意思決定や調整に時間がかかり開発スピードが遅くなってしまうことも
  • 対象の業務は、他の業務に与える影響が少ないか
     ⇒アプリ化後、万が一アプリが使用できなくなった際に他の業務に与える影響が少ないものを選ぶ

まとめ

業務改善アプリは、日常業務を効率化するためのシンプルな仕組みです。多くの場合、「登録・参照・更新・削除」というCRUDの組み合わせで構成されています。一見難しそうに感じるアプリ開発も、ノーコードツールを活用することで、プログラミングの専門知識がなくても、現場の担当者自身が主体となって進めることが可能になります。

まずは身近な業務の一部から小さく始めることで、無理なく改善の効果を実感することができます。プログラム終了後の自走的な活用に向けて、開発できそうなアプリのイメージをたくさん膨らませておくことも大切です。