受講申込フォームでは、プログラム参加中の自主的な学習時間を「どのくらい」、「どのように」確保するかを記載します。
最初は週30分〜1時間程度を学習にあてることでも十分な効果がありますので、ここでは、応募フォームを作成する際のヒントとして、時間を確保するための考え方やポイントをご紹介します。

目次
「週30分〜1時間」でも全体平均以上の理解度に
「自主的な学習時間をとって本当に効果があるのか?」「他の会社はどれくらい時間を取っているのか?」と気になる方も多いかと思います。昨年度の受講事業者におけるデータを見ると、本プログラムを受講した事業者は30分〜1時間未満の学習で全体平均(3.7)と同等の理解度に達しています。長時間の学習ができなくても、少しでも手を動かす時間を作ることが大切です。
| 学習時間区分 | 平均理解度 | 全体平均(3.7)との差 |
|---|---|---|
| 3時間以上 | 4.2 | +0.5 ⬆️ |
| 1時間〜3時間未満 | 3.9 | +0.2 ⬆️ |
| 30分〜1時間未満 | 3.7 | ±0 |
| 30分未満 | 3.6 | -0.1 ⬇️ |
| 確保できなかった | 3.2 | -0.5 ⬇️ |
また、プログラムが進むにつれて「学習時間を確保できた受講者」は着実に増えており、最終回(第5回)を迎える頃には学習時間を確保できなかった受講者がわずか6.8%まで減少しました。最初から完璧に準備できなくても、参加しながら少しずつ習慣を作っていくことが大切です。
なぜ短時間でも効果があるのか
ノーコードツールの利活用は、説明を聞くだけでなく、自分で操作し、自社の業務に当てはめて考えることで定着します。短時間の学習でも、次の3つの効果が期待できます。

1. 操作を「知っている」から「できる」に変えられる
実際のプログラムや技術実装伴走支援では、講師の説明を聞きながら操作を進めます。その場では分かったつもりでも、後から自分だけで操作しようとすると、ボタンの位置や設定手順が曖昧になっていることがあります。短時間でも復習することで、操作を自分の手順として定着させやすくなります。
2. 自社業務での活用イメージが具体的になる
ノーコードツールは、単に画面を作るだけではなく、業務の流れやデータの持ち方を整理することが大切です。学習時間を確保すると、「自社ではどの項目が必要か」「誰が入力するのか」「どのタイミングで確認するのか」といった具体的な検討が進みます。
3. 次回の技術実装伴走支援で質問しやすくなる
事前・事後に手を動かしておくと、分からない点が具体的になります。「何となく分からない」ではなく、「この設定でエラーになる」「この項目を追加したいが方法が分からない」といった質問ができるようになります。その結果、講師からより具体的な助言を受けやすくなります。
自主学習で意識したい3つの行動
学習時間を確保するというと、長い時間を取らなければならないように感じるかもしれません。しかし、最初から長時間の学習を目指す必要はありません。まずは、次の3つを意識することをおすすめします。

1. 技術実装伴走支援の直後に30分だけ復習する
各回の伴走支援終了後、できれば当日中または翌営業日に30分だけ復習時間を確保します。講師と一緒に作成した画面や設定を見直し、「どこまでできたか」「次回までに何を試すか」を確認します。
2. 次回までに1つだけ自分で試す
すべてを完璧に進めようとすると負担が大きくなります。次回までに試すことは、まず1つで十分です。たとえば「項目を1つ追加する」「入力画面を少し修正する」「実際のデータを3件入れてみる」など、小さく試すことが大切です。
3. 分からないことをメモしておく
学習中に分からないことが出てきたら、その場で解決できなくても問題ありません。次回の伴走支援の際などで確認できるように、画面名、操作内容、困ったことを簡単にメモしておきます。
申請書に記載いただきたい「受講体制」のポイント
応募フォームでは、選定基準(3-3)に基づき「自主的な学習時間を確保するための方法や考え方、時間」を伺います。 以下のような観点を参考に、「自社でどのような受講体制(スケジュールや協力体制)で臨むか」を申請書へ記載してください。
- 社内の協力体制
⇒担当者1人に抱え込ませず、組織としてチームや周囲の理解をどう得て取り組むか - 続けやすいタイミング
⇒伴走支援の直後の時間を活用する、など日々の業務スケジュールに学習時間をどう組み込むか - 継続のための工夫
⇒1度にまとめてやろうとせず、小さなステップでノーコードツールに触れる時間をどう作るか
充実した受講者専用ポータルサイトで、自主学習をサポートします!
「自分だけで復習できるか不安」という方もご安心ください。本プログラムでは、受講事業者の皆様専用のポータルサイトを開設し、ノーコードツールの自主的な学習をサポートします。
ポータルサイトでは、各ノーコードツール(kintone / AppSheet / Power Apps)ごとの具体的な操作方法や活用のヒントだけでなく、事業全体に関する資料、運営からの連絡事項、FAQ(よくある質問)などを一元管理し、いつでも確認できる環境をご用意しています。
まとめ
「学習時間をたくさん確保しなければ」と考える必要はありません。まずは週30分〜1時間の「復習+小さく試す」から始めましょう。申込フォームでは、現実的に確保を目指す時間と、上記のような観点を踏まえた自社なりの取り組み計画を記載してください。
プログラムを通じて作成する業務改善アプリは、ゴールではなく、自社で業務改善を続けていくための第一歩です。少しずつ学習時間を確保しながら、自社に合った使い方を見つけていきましょう。
出典:令和7年度埼玉県ノーコードツール活用プログラム 伴走支援第2回〜第5回アンケート結果(全4回)
有効回答数 延べ466件(ワークショップ受講者162名)※本記事の分析結果は、ワークショップ参加者のアンケート結果に基づく傾向の整理です。学習時間と理解度には関係が見られますが、因果関係を断定するものではありません。
