本プログラムにお申込みいただく際、申込フォームにプログラムで使用するノーコードツールを1つ選択して記載いただきます。本プログラムでは、kintone、AppSheet、Power Appsの中から選択します。
しかし、「各ツールの違いが分からない」、「どれが自社に合うのか判断できない」、「間違ったツールを選んでしまいそう」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ノーコードツール選びは、ポイントを押さえて比較することで、自社に合ったツールを選ぶことができます。この記事では、ツール選びのポイントや状況別におすすめのノーコードツールをご紹介します。
目次
ノーコードツールは「何ができるか」より「使い続けられるか」で選ぶ
本プログラムで選択できるノーコードツールは、kintone、AppSheet、Power Appsがあります。いずれも、プログラミングの専門知識がなくてもアプリを作成しやすいツールです。
ツールごとの違いはありますが、日報管理、案件管理、問い合わせ管理、点検記録など、基本的な業務改善アプリであれば、どのツールでも作成することができます。
そのため、ツール選定では「機能の多さ」でなく、自社で使い続けやすいかを重視することが大切です。
【選定のポイント】2つの軸と費用負担の確認
自社に最適なツールを選ぶための判断基準は、主に「利用環境」と「学習コスト」という2つの軸で整理できます。これに、実務上の「費用負担」を併せて確認しましょう。
観点① 利用環境で考える
利用環境とは、普段使っているIT環境との相性です。Microsoft 365を使っているのか、Google Workspaceを使っているのか、または特定の環境に依存せず始めたいのかなど、現在の状況によって利用しやすいツールが変化します。

- Microsoft 365を利用している
SharePointリストをデータの置き場所にし、Power Appsで入力画面を作成し、Teamsで共有する構成が考えられます。 - Google Workspaceを利用している
Googleスプレッドシートを起点にして、AppSheetで入力アプリを作成する構成が考えられます。 - 部門主導で分かりやすく始めたい
わかりやすさを重視し、部門主導でボトムアップ的にアプリ開発に取り組みたい場合はkintoneを使う方法が考えられます。
観点② 学習コストで考える
学習コストとは、アプリを作る人、修正する人、運用する人が、ノーコードツールやアプリ開発についてどれくらい学ぶ必要があるかという観点です。学習コストを考えるときは、ツールの自由度(=アプリで実現できる機能がどれくらいあるか)との関係を見ると分かりやすくなります。一般的に、自由度が高いツールほど、できることは増えますが、設計や設定で学ぶことも増えます。

kintoneは、3つの中では比較的分かりやすく始めやすいツールです。画面や項目を直感的に作りやすいため、業務部門が主体となって小さなアプリを作りたい場合に向いています。
AppSheetは、アプリらしい動きや入力画面を作りやすく、Googleスプレッドシートを起点に現場入力アプリを作成しやすいツールです。学習コストは中程度と考えると整理しやすいです。
Power Appsは、3つの中では自由度が高く、本格的な業務改善アプリの開発まで対応しやすいツールです。一方で、画面設計、関数、データソース、権限など、理解すべきことも多くなります。Microsoft 365に慣れている担当者がいる場合や、社内で継続的に開発・改善していく体制を作りたい場合に向いています。
ツール選択に迷ったときの判断基準
ここまで利用環境と学習コストの2つの観点から選び方をご説明しました。これらの観点を踏まえ、ツール選択の判断は下記の表も参考にしてみてください。
| 自社の状況 | 優先して検討するツール |
|---|---|
| Microsoft 365を日常的に利用している | Power Apps |
| Google Workspaceを日常的に利用している | AppSheet |
| 業務部門が直感的にアプリを作りたい | kintone |
| Googleスプレッドシートを活かしたい | AppSheet |
| 学習時間を少なくして成功体験を積みたい | kintone |
| 画面や機能を柔軟に作り込みたい | Power Apps |
導入・継続費用も忘れずに確認!
ノーコードツールを利用するためには、どのツールを選択しても基本的には費用が発生します。本プログラムで使用するうえでも、ノーコードツールのライセンス料は自己負担となります。また、プログラム終了後もアプリを使用するためにはライセンス費用が必要です。契約前に、合わせてランニングコストも確認しておきましょう。
| kintone | AppSheet | Power Apps | |
|---|---|---|---|
| ツール単体で 利用する場合 | 1,000円 | 5ドル(約800円) | 2,998円 |
| 最低契約数 | 10ユーザー | 1ユーザー | 1ユーザー |
| 既にグループウェア 契約済みの場合 | なし | 0円 (Google Workspace契約時) | 0円 (Microsoft365契約時) |
| ホームページ | kintone(キントーン) | Google AppSheet | Microsoft Power Apps |
※価格は全て税抜です。
※価格は1ユーザーあたりの月相当の価格です。
グループウェアとは、「会社の情報共有やコミュニケーションを一つにまとめるためのソフトウェア」です。例えば、社員同士で仕事をする際には、スケジュール管理(カレンダー)、メール、チャット、ファイル共有、社内掲示板などが必要になります。
グループウェアは、これらをまとめて利用できる仕組みです。
Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのグループウェアを既に利用している場合、Microsoft365ではPower Apps、Google WorkspaceではAppSheetの基本プランを追加費用なしで利用できる場合があります。また、kintoneは1ユーザー単位の月額制で、最低10ユーザーからでしか契約できないなどツールごとにライセンス形態にも特徴があります。
詳しくは各ツールのホームページをご確認ください。
お困りの際はご相談ください!
ノーコードツールの選択でお困りの際はご相談ください。「判断基準はわかったけど決めかねている」、「もう少しツールの違いを聞いてみたい」など、ツール選定に関するご相談は事務局でサポートいたします。また、DXコンシェルジュは、貴社の課題整理をサポートいたします。
お困りの際はぜひお早めにご相談ください。
事業内容・応募手続・ツールの選び方を相談したい
埼玉県ノーコードツール活用プログラム事務局
株式会社ジャパン・エンダストリアル
担当 杉⼭、⾦森
03-4563-9902
saitama-dx@emdustrial.com
まとめ
ノーコードツールを選ぶときは、「どのツールが一番多機能か」ではなく、自社の環境に合い、無理なく学び続けられるかを基準に考えることが大切です。
基本的な業務改善アプリは、どのツールでも作成できる場合があります。だからこそ、普段使っている環境と、社内で運用する人の学習コストを踏まえて選びましょう。
